ゼロカーボンビーフへの道Ⅸ ~GHG排出量の削減状況について(中間報告)
ゼロカーボンビーフ 投稿日:2025年09月23日
敷島ファームでは、温室効果ガス/GHG(Greenhouse Gas)排出量の把握・見える化として、アスエネ社によるGHG計測と、同社のクラウドシステムASUENEにより排出量の把握をおこなっています。
排出量はGHGの排出量を算定する際に用いられる国際的な基準で、サプライチェーン全体の排出量を計測範囲とするGHGプロトコルにより計測しています。
GHGプロトコルではスコープ1~3の3つのカテゴリーにわけて計測されます。
〇事業者による直接排出 Scope1・・・牛・糞尿など
〇他社供給電気などの間接排出 Scope2・・・購入電力など
〇その他の間接排出 Scope3・・・飼料調達や輸送など

2024年度は前年度比で5501tCO2eの削減となりました。
内訳は、直接排出(Scope1)3271tCO2e、間接排出(Scope2)64tCO2e、その他の間接排出(Scope3)2165tCO2eがそれぞれ削減となっています。
直接排出(Scope1)の削減
Scope1の削減要因は、平均飼育頭数・飼育月齢・飼育方法・堆肥処理方法などが主な要因となります。
平均飼育頭数の減少により排出量は削減されますが、若年牛割合の増加や放牧頭数増加などによっても排出は削減されます。
また、白老牧場で稼働しているような堆肥化コンポスト(密閉槽で短期間で発酵)を利用することでGHG排出を従来の1/4(メーカー値)に削減することが可能となります。
間接排出(Scope2)の削減
Scope2の削減要因は今のところ節電となります。
なお、自家消費型ソーラー導入などクリーンエネルギーへ転換、つまりGX(グリーントランスフォーメーション)による削減も有効となります。
敷島ファーム白老牧場では、堆肥化システム一式(コンポスト、ペレタイザー等)の電力を補う自家消費型垂直ソーラー発電所の設置をすすめています。※2026年1月稼働予定
その他の間接排出(Scope3)の削減
Scope3の削減要因は、輸入飼料から国産飼料への転換や、耕畜連携による飼料近隣調達の強化、放牧飼育の増加による購入飼料の削減などが主な要因となります。

右表のように、Scope3の大半を飼料調達が占めています。飼料調達も細分化すると様々な要素に区分けされますが、基本的には輸送時に排出されるGHGとなります。
輸入飼料は、生産国(アメリカ・カナダ・オーストラリアなど)から主に船舶で日本へ輸送されます。そして、港からはトラックなどで牧場まで輸送されてきます。
この輸送時に消費される化石燃料(重油・軽油・ガソリン等)からの排出がScope3に計上されます。
そのため、輸入飼料に比べ輸送距離が短い国産飼料への転換や、耕畜連携による飼料の近隣調達、放牧飼育を増やし購入飼料を減らすことがScope3のGHG削減へとつながります。
2024年度は2023年度比で、輸入飼料が2500t減少し国産飼料が2000t増加しました。この国産飼料への転換促進と購入飼料の削減により、Scope3の排出量が削減されました。
敷島ファームでは様々な取り組みにより、GHG排出量の削減とオフセット事業により、地球環境に配慮した畜産、ゼロカーボンビーフプロジェクトを推進しています。


