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株式会社敷島ファーム
栃木県那須郡那須町高久丙1796

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敷島ファームのこだわりⅢ ~「白老生まれ、白老育ち」「那須生まれ、那須育ち」~

基本的な取組み

畜産農家にとって食の安心・安全=牛肉の安全性を確保する為に重要なことは、飼育環境・衛生管理に気を配り、清浄な飼料や水を給与し、投薬を抑えた健康的な飼育をすることになります。

敷島ファームでは「生育完全一貫生産体制~敷島生まれ、敷島育ち」により、外部からの疾病流入を防ぎ、農場HACCP/JGAPの審査員の皆様からも評価が高い徹底した衛生管理のもと飼育しております。

また、信頼できる生産者から供給された飼料を給餌し、定期的に水質検査をおこない、遮熱や防寒対策など牛舎環境にも気を配り、牛たちの健康を第一に飼育をおこなってきました。

これらの取り組みにより、内外より高い評価と実績をあげた敷島ファームでは、さらなる食の安心・安全の向上のためにできることは何か?について追及していきました。

たどりついた答え、それが”生まれた地で出荷まで育て上げる”という「牛飼いの原点」でした。


多くの肥育農家は日本各地で開催される子牛市場で子牛を購入します。そのため北海道で生まれた子牛が九州で肥育というようなことは良くあります。

敷島ファームでは市場購入はしていませんが、放牧飼育が容易な北海道では繁殖(子牛生産)を、食肉流通の中心となる首都圏に近い栃木県では肥育を主な役割としています。そのため北海道で生まれた子牛を栃木に移動して肥育も日常的に実施されていました。

移動の際は体調確認を重点的におこない、輸送も牛の扱いに慣れているだけではなく、しっかりと気配りのできる運送業者のみを利用していました。このように最大限の配慮をしても1000キロ近い白老ー那須間の移動は子牛たちへの負担が大きく、体重減少や体調不良の原因となりました。

体重減少や体調不良は自然治癒する場合が大半ですが、中には加療=投薬が必要になるほど体調を崩す場合があります。

食の安心・安全の為には、出来る限り投薬を抑えることが大切ですが、子牛たちを守るためには加療もやむを得ません。投薬を抑えるためには体調不良を徹底的に抑えることを追求する必要があります。

日常の飼育改善や移動牛選抜の改善、移動前管理の徹底、輸送時配慮の見直しなど、体調不良を徹底的に抑えることに取り組み追求した結果、移動そのものを無くして”生まれた地で出荷まで育て上げる”という「牛飼いの原点」にたどり着きました。

白老で生まれた子牛は白老で、那須で生まれた子牛は那須で、まごころ込めてしっかりと育て上げる牛飼いの原点。

「白老生まれ、白老育ち。白老和牛」「那須生まれ、那須育ち。那須高原敷島和牛」の誕生です。


牛にも地球環境にもやさしい「白老生まれ、白老育ち」「那須生まれ、那須育ち」

「白老生まれ、白老育ち」「那須生まれ、那須育ち」により、年間700頭以上に及ぶ北海道ー栃木間の移動は2021年200頭、2022年140頭と年々減少し、2022年11月以降は0頭を達成しました。

急激な環境変化や長時間狭いトラックで輸送されるストレスからの解放は、アニマルウェルフェアの視点からも牛に優しい有効な取り組みとなっています。


この「白老生まれ、白老育ち」「那須生まれ、那須育ち」にはもう一つ重要なポイントがあります。

北海道ー栃木間の輸送にはトラックや船を利用します。1000キロ近い距離トラックや船は軽油や重油などの化石燃料を燃やすことにより動きます。化石燃料は燃えると温室効果ガス(GHG)が発生します。

敷島ファームでは、GHG削減やオフセットによる実質的なゼロカーボン達成を目指す「ゼロカーボンビーフ」プロジェクトを推進しています。

■「ゼロカーボンビーフ」の取り組み

同プロジェクトではGHG排出量の計測に、国際的な計測基準となる「GHGプロトコル」を利用して計測しています。「GHGプロトコル」では、直接排出(スコープ1)、電気燃料などの間接排出(スコープ2)、原料調達や輸送等スコープ2以外の間接排出(スコープ3)のように、サプライチェーン全体を包括して計測します。

子牛輸送で排出されるGHGはスコープ3に該当します。年間700頭の子牛を輸送していた時は毎月大型トラック2車が25~30頭の子牛をのせて1000キロの距離を移動していました。

10t車に子牛をのせて1000キロ輸送すると約1tCO2/車のGHGが排出されます。月2車の輸送がありましたので、約24tCO2/年のGHGに相当しますが、この取り組みにより削減されました。

食の安心・安全からはじめられた「白老生まれ、白老育ち」「那須生まれ、那須育ち」は、牛にも地球環境にもやさしい取り組みとしてこれからも続けていきます。


「白老生まれ、白老育ち。白老和牛」「那須生まれ、那須育ち。那須高原敷島牛」については、当サイト内の「ブランド牛のご紹介」もあわせてご覧ください。

ブランド牛のご紹介 – 敷島ファーム (shikishima-farm.jp)